28-1

夏についての3つのお題

  夏炉冬扇 / 冬扇夏炉 (かろとうせん=役に立たないもののたとえ)

  飛んで火に入る夏の虫

  夏歌う者は冬泣く

 

 

 

28-2

夏についての5つのお題(その1)

  長い夏、終わらぬ夏

  夏枯れの街

  静かなる夏眠(かみん=冬眠の逆の現象)

  炎夏の陽炎(かげろう)

  夏草に埋もれ

 

 

 

28-3

夏についての5つのお題(その2)

  夏の海、どこまでも青く

  湧き立つ夏雲

  常夏の島を思う

  ただいま夏ばて中

  肌寒い夏の暮れ

 

 

 

28-4

夏についての5つのお題(その3)

  風薫る初夏

  夏陰に憩う

  光る火夏星(ひなつぼし=火星)

  遠い夏祭り

  晩夏を見送る

 

 

 

28-5

秋についての5つのお題(その1)

  秋の鹿は笛に寄る

  一刻千秋(いっこくせんしゅう)

  危急存亡の秋(ききゅうそんぼうのとき)

  物言えば唇寒し秋の風

  秋風索漠(しゅうふうさくばく)

 

 

 

28-6

秋についての5つのお題(その2)

  秋陰を見上げ(しゅういん=秋の曇り空)

  冷えた秋霧

  秋雨の音

  秋風立ち

  秋蝉の声かすかに

 

 

 

28-7

秋についての5つのお題(その3)

  竹の春、竹の秋(=陰暦8月と3月)

  静かな秋入梅(あきついり)

  穏やかな秋晴れの日に

  秋の七草、風に揺れ

  深まる秋の声

 

 

 

28-8

秋についての5つのお題(その4)

  秋雲高く

  満ちる秋桜(=コスモス)

  秋寒漂う(あきさむ)

  秋時雨わびしき(あきしぐれ)

  秋光静かに(しゅうこう)

 

 

 

28-9

血まみれの5つのお題(その1)

  血気の勇(けっきのゆう)

  屍山血河(しざんけつが)

  血塗られ宿命と知り(さだめ)

  啼いて血を吐く不如帰(ほととぎす)

  血雨の中を歩く

 

 

 

28-10

血まみれの5つのお題(その2)

  聖なる血

  純血種

  鮮血の滴り

  残る鬱血

  我が血族