6-1 

記憶の隅の3つのお題

  微かに覚えている。それは、きっとあの時。

  いつか誰かと。面影は、あまりに朧。

  確かにここで。それを違えるはずもなく。

 

 

6-2 

目を逸らす5つのお題

  投げ掛けられる、その視線

  過去、犯した罪

  ちょうど今、している事

  足元にあるもの

  来るべき、その時

 

 

6-3 

三に関する5つのお題(その1)

  三原色

  三角フラスコ

  三日坊主

  三段論法

  三度目の正直

 

 

6-4 

三に関する5つのお題(その2)

  三色菫、首を傾げ

  三秋の思い

  三界の首枷

  三毛猫の雄

  細き三日月、刃の如く

 

 

6-5 

三に関する5つのお題(その3)

  三日見ぬ間の桜

  三つ子の魂百まで

  三十日に月が出る

  三十六計逃げるに如かず

  二度あることは三度ある

 

 

6-6 

四に関する5つのお題(その1)

  四の五の言わずに

  四角四面で型どおり

  四方八方収集つかず

  四つ辻の真ん中で

  四三の星を見つめ (しそうのほし:北斗七星又はオリオン座)

 

 

6-7 

四に関する5つのお題(その2)

  四月馬鹿

  四苦八苦

  再三再四

  四方山話

  四六時中

 

 

6-8 

五に関する5つのお題(その1)

  五月蠅くて苛々

  久方ぶりの五月晴れ

  賭けは五分五分

  五月雨雲の下を歩く (さみだれぐものしたをあるく)

  寝ても覚めても五里霧中

 

 

6-9 

五に関する5つのお題(その2)

  五臓六腑に染み渡る

  五色の珠

  五穀豊穣、祝いの祭り

  五十歩百歩と言うなかれ

  五人目の仲間